- 個別指導塾の特徴
1. 個別指導塾とは?
学習塾は、大きく分けると「集団塾」と「個別指導塾」に分けることができます。
集団塾とは、主に10名以上の生徒を1つの教室に集めて、1人の先生が授業をするスタイルをとっています。
いわゆる学校の授業を想像して頂けるとよいかと思います。
それに対して「個別指導塾」は、その名の通り「個人指導」を行う塾です。
しかし、「個人指導」といってもその形式は塾により異なっています。1人の先生に対して、何名の生徒が同時に授業を受けるかは、塾により異なります。
完全マンツーマンの1対1指導を掲げる塾もあれば、教師1人につき生徒2人、または3人、といった形式の
塾もあるので、お問い合わせ、お申し込みの際はご注意ください。1対1指導の場合は、先生がつきっきりで授業をしてくれます。一般的に、手厚い指導を受けられると言えますが、
例えば生徒が問題を自分で解いている間は、先生は解説等を何も行っていない状態になり、料金が発生している
授業時間がもったいないとも言えます。
(生徒が問題に取り組んでいる間も、解説や課題の準備等、生徒のために最大限時間を有効利用されている先生も
もちろん多数いらっしゃいます)1対2、1対3の授業の場合、授業時間中、先生がずっと隣にいるわけではないので、その時間帯の有効活用が
なされるシステムかどうかがポイントになります。
「必ず5分ごとに生徒を巡回する」「前半に解説し、後半に演習問題を行う」など、各塾が独自の方法で
授業を展開しています。どのやり方が生徒さん自身に適しているのか、体験授業等を通して確認して下さい。2.個別指導塾のメリット
個別指導のメリットは、何といっても生徒一人ひとりに合わせた授業が行える、という点です。
集団塾では、どうしても全体のカリキュラムに合わる必要がありますが、個別指導では、例えば分からない分野から
始める、苦手な分野を集中的に学ぶ、場合によっては学年をさかのぼっての指導をお願いすることも可能です。
また、授業内容の理解度も先生が隣でチェックしてくれます。自分から質問がなかなかできない生徒であっても、
問題を解く手が止まっていたら、先生の方から「ここはどうなるかな?」「ここをもう一度読んでみて」など、
問いかけやヒントを与えてくれます。
熟練の先生であれば、たとえ正解を出せていたとしても、その解答プロセスを見て、必要な解説を付け加えたり、
よりスムーズな解法を教えてくれたりもするでしょう。私立中の生徒や、高校生は、学校で使用する教科書や授業進度が、一般的な学校から離れていることもあります。
そのような学校に通う生徒も、個別指導であれば対応してもらえる、というのもメリットの一つでしょう。3.個別指導塾のデメリット
個別指導中のデメリットとして、「料金」「教科」「講師・授業の質」が主に挙げられます。一般論として、個別指導塾は集団塾よりも時間当たりの授業料が高い傾向にあります。
個別指導の場合は、どうしても講師の人件費が高くなりますので、その分料金が高くなってしまいます。上記の料金とも関係しますが、授業料が高くなるために、複数の教科を受講しにくいというのも、
個別指導のデメリットになります。
もちろんご家庭により異なりますが、「英語・数学」を軸に受講されている生徒が多いようです。
(受講外の教科の得点アップのために、宿題の活用、オンライン学習やタブレット学習の入などの
工夫をしている個別指導塾も多数あります。)最後に講師・授業の質についてです。多くの個別指導塾は、学生アルバイトが講師を務めています。
学生よりも社会人講師が優れている、とは一概には言えないのですが、学生アルバイト講師の指導力に
差が大きいことは一つの事実だと思います。良い先生に当たればよいのですが、指導力の低い先生が
担当になった場合は、学力アップまでの道のりが遠くなってしまう可能性があります。
また、カリキュラムについても、長期的な視野で作成されずに行き当たりばったりで当日の授業が
なされる可能性が、集団塾よりも高いかもしれません。これに関しては、個々の講師の問題というより、
管理する塾長(教室長)側の問題とも言えます。4.個別指導塾に向いている生徒
個別指導塾の形態、メリット、デメリットを考慮した上で、以下のような生徒が個別指導塾に向いていると
言えます。どうぞご参考にされて下さい。<個別指導塾に向いている生徒>
・学校の集団授業についていけない生徒
・前の学期や学年の内容から復習したい生徒
・特定の教科だけ塾で学習したい生徒
・学校の授業よりもハイレベルな内容に取り組みたい生徒
・私立中学などに通学中で、集団塾ではレベルや進度が合わない生徒
・自分からなかなか質問できない生徒
・マイペースで学習を進めたい生徒
・じっくりと説明や解説をしてほしい生徒